話半分

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子どもを初めてかわいいと思った日

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ちょうどこの写真の頃の話です。
2才半くらいかな。



長男を出産してから2年と少し。
誰も知り合いがいない土地で、出張が多くて留守がちな夫と
必死で子育てをしていた日々。


育児サークルに行っても、ママ友は出来ても
そこへ頼ることもできず、何もかもひとりで背負おうとがんばってた。
初めての子育てで右も左も分からず、
毎日が「これでいいの?大丈夫なの?」の繰り返し。

大丈夫か大丈夫じゃないかわかんないまま、
子どもは日々成長する。
成長は嬉しいけど、また新たな課題がたくさん出てきて、
終わりが見えない。


出産前から、子どもに接するのが苦手だったこともあるだろうと思うけど、
自分の子なのに「かわいい」って思える余裕が、全く、なかった。
義理の両親や実の親も、みんな「かわいい、かわいい」って手放しでほめるけど、
自分にはまったくそうは思えなかった。


早く大きくなって、手を離れて欲しかった。
子どもの一挙手一投足に煩わされるのが、
肉体的にも、精神的にも、しんどくて、
毎日が精一杯だった。


夫も、同じだったと思う。
同じっていうか、プラス、妻を取られた!みたいになって、超ライバル視してた。
めんどくさかった。


(まあどこの長男長女もこんな感じで育てられるよね)



そんなある日、次男を妊娠した。
妊娠してすぐ、つわりで苦しむ中、出血して入院した。

長男のときも入院したので予想して準備してたんだけど、
義母が来てくれて、長男の面倒を全面的に見てもらった。
ほんと助かった。


退院して家に戻ってきて、長男と2人。
安静にしてなきゃいけなかったので、
テーブルの上で折り紙をしてたら、はっと気がついた。


も、もしかして、長男と2人でいられるのは、
あと少ししかないんじゃないだろうか。


次男が産まれてしまったら、こんな風に2人で過ごすことは
もう出来ないんだ。


そう思ったら急に、長男がすごく愛しく思えてきて、
普段はめったにしないのに、
安静を命じられてたからほんとは禁止だったのに、
長男を抱っこしてわんわん泣いた。


時間は過ぎてくばっかりで、もう戻らないんだよね。
あまりに必死で、そんなこと忘れてた!
この、2才と、お母ちゃんとの、
ふたりの瞬間は今しかないんだった!


まあかわいいと思えたからって、
その後の育児が大変じゃなくなるわけもなく、
しんどいのは変わらなかったんだけどね。
気の持ちようが、変わった。



そして、
次男は産まれた瞬間からもうかわいくって、
なんだこのかわいい生き物! 新生児こんなにかわいいの知らなかった!
長男のときは何を見て触って、嗅いでたんだ!!!!
おれに新生児を、もっと新生児をー!
ってなったんだけど、この違いは何。





当時読み聞かせしてた本。
渋い絵に渋い内容だけど、何回も持ってきて読まされた。
長男、ほんとはぜんぶわかってたんじゃないの…((((;゚Д゚))))

とき

とき








2014/7/9  9:50 追記

たくさんのブックマークとコメントありがとうございます!
めんどくさいくせに2人目は作るのかよ!みたいなツッコミが来るかと
思ってましたが、みなさん優しくてウルウルしてしまいました。

わたし自身も長女(しかもどっちからも初孫)なので、
注目度が高い分、母のプレッシャーが半端ない感じだったので、
あんまり可愛がられた記憶もないし、甘えた記憶もないです。
でも、それは愛されてないからじゃなくて、単に慣れてなかったんだなー
と自分が子どもを持ってみて体感しました。

子どもが自分を育ててくれたと、私も思います。
長男はかわいいけど、一緒に戦ってきた仲間のようです。

いま10歳なので、一緒に戦えるのもあと少し。
白髪を染めながら、がんばりたいと思います(ヽ´ω`)



したっけねー( ´ ▽ ` )ノ